WEBメディアやブログ、WEBサービスなどのマネタイズ手段を探している運営者様向けに、日本向けに提供されているインプレッション報酬型(imp保証型広告/表示報酬型)のアドネットワークとSSPをまとめて紹介しています(※動画広告を専門に配信するアドネットワークは除いています)。
imp保証型広告・表示報酬型広告などとも呼ばれている、名前の通り広告のインプレッション数(表示回数)に応じて収益が発生する広告のことです。
アドネットワークやそれを統括するSSPはクリック数に応じて収益が発生するクリック報酬型のサービスが主流であるものの、インプレッション報酬型のサービスも少なからず存在しています。
インプレッション報酬型広告の特徴
インプレッション報酬型のアドネットワークやSSPは収益の算出にRPMを用いており、広告が1000回表示されることで初めて収益が発生する仕組みになっているところが多いです。
したがって、収益発生までのハードルは低いものの、多くのアクセスを集めるサイトでなければ十分な収益を上げることができなくなっています。
広告1000回表示辺りの収益額を表す言葉で、クリック報酬型・インプレッション報酬型を問わずアドネットワークやSSPの収益レポートに用いられる。インプレッション報酬型のサービスの場合は収益の算出にも使われるのが特徴。広告業界で使われる同義語にCPMというものがあるが、こちらは広告を掲載する広告主側で使われることが多い。
逆にたくさんのアクセスを集めているサイトであれば比較的容易に収益を上げることができるのが特徴であるとも言えます。
ただし、いくら収益発生までのハードルが低いと言ってもクリック報酬型のサービスよりも優れているというわけではないため、両方を使い分けていくことが重要です。
- 収益発生までのハードルが低い
- 収益はRPMで計算される
- クリック報酬型に比べて提供しているサービスは少ない
- 大量のアクセスを集めるメディア
- 月間100万PV以上のサイトであればインプレッション報酬型の広告でも十分に収益を挙げられます。
- CGMの要素があるサイト
- 掲示板などのユーザーがコンテンツを生成するCGM(ユーザー投稿サイト)は一般的に広告のクリック率が悪いため、これらのサイトにはimp保証型の広告を貼ることで収益を増加させられる可能性があります。
- 滞在時間が長いメディア
- 訪問者1人あたりの滞在時間が長く、回遊率が高いサイト(=一度に複数のページを見られることの多いメディア)の場合、1ユーザー当たりのインプレッション数が多くなるため、imp保証型の広告を目立つ位置に配置することによって全てのページビューを無駄なくマネタイズできる可能性があります。
- まとめサイト
- 俗にいう「まとめサイト」は一般的に広告のクリック率が低いと言われているため、これらのサイトを運営しているのであればインプレッション報酬型のアドネットワークの利用を検討してみてもよいでしょう。
それではサービスの紹介に移ります。
インプレッション報酬型のアドネットワーク&SSP6選
1.criteo(クリテオ)
フランス発のアドテクノロジー企業であるcriteo(クリテオ)が運営するアドネットワークで、インプレッション報酬型のアドネットワークの中では最も名前が知られていると言っても過言ではないほどの有名サービスですが、大量のアクセスを集める大規模なメディアしか登録できないという敷居の高さでも知られています。
利用申し込みに使用する公式サイトのお問い合わせフォームがわかりにくい作りになっているため、導入を検討している方は下の「criteoの詳細を見る」ボタンからマネタイズデータベースのクリテオのページにアクセスし、そこに記載されている問い合わせの手順をご参照ください。
2.忍者アドマックス
忍者アドマックス(忍者Admax)は株式会社サムライファクトリーが運営するアドネットワークで、数少ない登録審査が無いアドネットワークの1つです。
忍者アドマックスではクリック報酬型の広告も配信されており、その時に最も収益性の高い広告をオークションを行ったうえで配信する仕様であるため、どちらの広告が配信されるのかを選ぶことはできませんが、インプレッション報酬型の広告も頻繁に配信されています。
審査なしですぐに使い始めることができるため、今すぐメディアをマネタイズしたい方や、アクセスが少ないメディアに広告を掲載したい方にお勧めです。
3.OCTOPUS(オクトパス)
インターネット広告のプラットフォームの運営を手掛けるアキナジスタ株式会社が運営しているアドネットワークで、一般的なインライン広告(バナー広告)とは違ったフォーマットの広告を配信することでプラスアルファの収益を発生されることができるというユニークなサービスです(※広告フォーマットによってクリック報酬型かインプレッション報酬型かが異なっています)。
4.adstir(アドステア)
ユナイテッド株式会社が運営するアドネットワークで、インタースティシャル広告などの一部のフォーマットがインプレッション報酬型になっています。
5.グーグルアドセンス
数が少ないためにあまり知られていないですが、超有名サービスであるGoogleAdsense(グーグルアドセンス)にもインプレッション報酬型の広告が配信されています(忍者アドマックスと同様、どちらの広告が配信されるかは選択できません)。
クリックされているのにもかかわらず収益が発生していない場合はインプレッション報酬型の広告が表示された可能性があるので、一度管理画面を確認してみてはいかがでしょうか?
6.Ad×Ad(アドアド)
個人が運営しており、収益性を上げるためのメディア側の課金も存在しているなど、通常のアドネットワークやSSPとはずいぶん異なるサービスですが、一応アドネットワークとして運営されている広告サービスです。
こちらも審査なしで利用できますが、残念ながら収益は雀の涙にもならないレベルであるため、メディアのマネタイズには到底活用できません(具体的な数値は公式サイトで公開されています)。
7.サービス終了:medi8
日本最大級のASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)のA8.netを運営する株式会社ファンコミュニケーションズの子会社である株式会社アドジャポンが運営していましたが、2018年2月頃にサービス終了が発表され、新規登録は停止されています(2018年6月頃にサービスの提供も終了)。
まとめ:imp保証型も意外と豊富
アドネットワークとSSPはクリック報酬型のサービスが大多数を占めており、多くの人に名前が知られている有名どころのサービスもクリック報酬型が多いことからインプレッション報酬型のサービスの認知度は比較的低いですが、実際には意外と多くのサービスが存在しているほか、頻度こそ低いものの、クリック報酬型のサービスのなかにもインプレッション報酬型の広告を配信する仕様になっているところもあります。
ある程度まとまったアクセス数を稼げるようになると安定した広告収入を得られる便利なサービスですので、サイトやWEBサービス運営者の皆様は導入を検討してみてはいかがでしょうか。
WEBメディア交易所では日本国内でサービスが提供されている様々なアドネットワークやSSPの情報を集めたマネタイズデータベースを無料で提供しており、たくさんのアドネットワークやSSPの情報をまとめていますので、マネタイズに利用するサービスをお探しの場合はこちらも併せてご活用ください。